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デジタルリマスター版『ジャック・リヴェット傑作選2024』4月19日(金)〜5月9日(木) ヒューマントラストシネマ渋谷にて公開

ジャック・リヴェット傑作選2024
ムビチケ
ジャック・リヴェットこそヌーヴェル・ヴァーグの発火点だ、とトリュフォーは言った。 リヴェットは自分の長編第 1 作を『パリはわれらのもの』と名つづけた。 リヴェットのパリは、ヌーヴェル・ヴァーグで唯一の神秘都市だ。 華やかな風景で観客の目を奪うが、その外見の下に、幻想世界の淵が開く。 主な登場人物は、パリをさまよう美しい妖精のような娘たち。 彼女らは、神秘都市の舞台で、細く敏捷な体に、目も絢な衣装をつけて、 自分という役を探求する役者なのだ。 だが、パリではいつも怪しい陰謀が舞台を包みこむ。 彼女らは、仲間と手を組んで、その陰謀の謎を解こうと奔走する。 こうして、リヴェットの映画は予想もつかない冒険ミステリーとなる。 『地に堕ちた愛』の異界に通じる館、『彼女たちの舞台』の閃光のような列車、 『パリでかくれんぼ』の突然階段で踊りだす娘たち......。あらゆる細部が、純粋な映画の快楽で私たちを魅了する。
中条省平 (フランス文学者・学習院大学教授)
ジャック・リヴェット
ジャック・リヴェットCeline et Julie vont en bateau ©1974 Les Films du losange

Jacques Rivette ジャック・リヴェット

1928年3月1日、フランス北部の都市ルーアンに生まれる。49年にパリのシネマテークでフランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、エリック・ロメールらに出会う。ロメールが主宰するシネクラブ・デュ・カルティエ・ラタン発行の機関誌「ラ・ガゼット・デュ・シネマ」に携わるものの、「カイエ・デュ・シネマ」誌の創刊に合わせ同誌は廃刊、以後「カイエ」誌にて多くの優れた映画批評を執筆。63年から3年間に渡って「カイエ」誌の編集長を務めている。映画監督としては49年に初の短編を、そして56年にはクロード・シャブロル製作で『王手飛車取り』を発表。60年に『パリはわれらのもの』で長編映画デビュー。以降、内容が反宗教的と判断され一時上映禁止となったアンナ・カリーナ主演の『修道女』(66)や12時間を超える長尺作『アウト・ワン』(71)、「不思議の国のアリス」に着想を得た『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(74)など、ヌーヴェル・ヴァーグの作家たちの中でも際立って独創性に溢れた作品を手掛ける。その後も『地に堕ちた愛』(84)、『彼女たちの舞台』(88)といった意欲作を発表、中でも第44回カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞した『美しき諍い女』(91)は我が国でも多くの観客を集めた。2000年代に入っても創作意欲は衰えず、『恋ごころ』(01)、『ランジェ公爵夫人』(07)などで瑞々しい感性を見せるも、2016年1月29日、パリにて死去。87歳没。
セリーヌとジュリーは舟でゆく

『地に堕ちた愛 完全版』L'amour par terre

脚本:パスカル・ボニツェール、マリル・パロリーニ、シュザンヌ・シフマン、ジャック・リヴェット 撮影:ウィリアム・ルブシャンスキー、カロリーヌ・シャンプティエ 出演:ジェラルディン・チャップリン、ジェーン・バーキン、アンドレ・デュソリエ、ジャン=ピエール・カルフォン、イザベル・リナーツ、サボー・ラースロー 1984年 /フランス/カラー/176分
©1983LACECILIA ©2018LesFilmsduVeilleur
ある戯曲を改作して上演していた女優のシャルロットとエミリーは、その戯曲の作者クレマンに呼ばれ、彼の邸宅で新作を演じることを提案される。しかしラストは決まっておらず、女性の役はひとつしかない。訳の分からぬまま1週間後の本番に向けて稽古を始めるふたりだったが、屋敷のいわくありげな住人たちと生活を共にするうち、演目と現実がリンクしていることに気づき始める・・・・・・。カメラはほとんど屋敷の敷地を出ることはないが、限られた空間を縦横無尽に使って繰り広げられる心理戦。幻視や幻聴、手品、忽然と“消えた”女の正体。いくつもの謎が散りばめられ、役割やパートナーは絶えず入れ替わり、リアルと虚構は曖昧になる。ジェラルディン・チャップリンとジェーン・バーキンというふたりのミューズを得たリヴェットの遊び心と実験精神満載の愛憎劇。
※日本劇場公開時より51分長い完全版になります。
デュエル

『彼女たちの舞台』La bande des quatre

脚本:ジャック・リヴェット、パスカル・ボニツェール、クリスチーヌ・ローラン 撮影:カロリーヌ・シャンプティエ 出演:ビュル・オジェ、ローランス・コート、フェイリア・ドゥリバ、ベルナデット・ジロー、イネス・ディ・マデイロス=ダルメイダ、ナタリー・リシャール 1988年 / フランス・スイス / カラー / 162分
©1988PIERREGRISEPRODUCTIONS ©2017LesFilmsduVeilleur
女の子だけの演劇学校に通うアンナ、クロード、ジョイス、ルシアの四人組は、パリ郊外の屋敷で共同生活をおくっている。ある日、同じ演劇学校の生徒で、わけありの恋人がいるというセシルが不可解な犯罪に巻き込まれたとの噂が。同じころ、四人の彼女たちに謎めいた男がつきまとうようになって─。男の狙いは?犯罪の正体は?グレーに沈むパリの街。現実と虚構が交錯する、不安な空気がただようミステリーであり、心理ドラマでありながら、名キャメラマン、カロリーヌ・シャンプティエがとらえる官能的な色彩のコントラストに加え、等身大でキュートな彼女たちの衣装にインテリアと、さまざまなディティールも楽しく心踊る一作。演劇学校の先生役に、リヴェット作品に欠かせない名優ビュル・オジェ。主役を演じる女優たち五人の鮮やかな個性にも注目。
ノロワ

『パリでかくれんぼ 完全版』Haut bas fragile

脚本:ロランス・コート、マリアンヌ・ドニクール、ナタリー・リシャール、パスカル・ボニゼール、クリスティーヌ・ロラン、ジャック・リヴェット 台詞:パスカル・ボニゼール、クリスティーヌ・ロラン 撮影:クリストフ・ポロック 出演:ナタリー・リシャール、マリアンヌ・ドニクール、ロランス・コート、アンナ・カリーナ、アンドレ・マルコン、エンゾ・エンゾ 1995年 / フランス / カラー / 169分
©Pierre Grise Productions, 1995. ©2019 Les Films du Veilleur
『セリーヌとジュリーは舟でゆく』『北の橋』『彼女たちの舞台』と、女性たちがパリを舞台に、ミステリアスな冒険に繰り出すさまを描くリヴェット監督。荷物に貼られる「こわれもの注意」、直接的には「高い・低い・傷つきやすい」の原題をもつ本作は、三人のヒロインが図書館へ、公園へ、クラブへ動きまわって、ある時はローラースケートで滑り、歌い、生き生きと舞うミュージカル!パワフルな不良少女ニノン、五年間の昏睡状態から目覚めたルイーズ、「本当の母親」を探しているイダ。そして、彼女らを結びつけるひとりの男・・・・・・。主演の女優たち三人も脚本執筆に参加した。音楽も主役のひとりである本作には、クラブ歌手役でシャンソン歌手エンゾ・エンゾ、そして『修道女』以来20年ぶりのリヴェット映画への出演となる、ヌーヴェル・ヴァーグの女神アンナ・カリーナも特別出演。魅惑の存在感を放っている。
※日本劇場公開時より10分長い完全版になります。
※チラシでは「日本劇場公開時より10分長い完全版になります」と記載しておりますが、「日本で販売されているVHSやDVDより10分長い完全版になります」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
[ アンコール上映 ]
メリー・ゴー・ラウンド

『セリーヌとジュリーは舟でゆく』Céline et Julie vont en bateau

脚本:ジュリエット・ベルト、ドミニク・ラブリエ、ビュル・オジェ、マリー=フランス・ピジエ、ジャック・リヴェット 台詞:エドゥアルド・デ・グレゴリオ 撮影:ジャック・ルナール 製作:バーベット・シュローダー 出演:ジュリエット・ベルト、ドミニク・ラブリエ、マリー=フランス・ピジェ、バーベット・シュローダー 1974年/フランス/カラー/193分
©1974 Les Films du Losange
公園のベンチで魔術の本を読んでいた司書のジュリーが魔術師セリーヌと出会ったことからはじまる奇妙な冒険、そしてある殺人事件のにおい。「不思議の国のアリス」的迷宮を思わせる冒頭から始まる本作はセリーヌ役のジュリエット・ベルトとジュリー役のドミニク・ラブリエが書き始めた台本から出発し構成された。幻想と現実の境界線を軽やかに飛び越えて自由に入れ替わる主人公たちのユーモラスなやりとりや70年代を象徴するサイケデリックな衣装も楽しく、遊び心に溢れたファンタジーの傑作にしてリヴェットの人気作。劇中で起こる屋敷内の事件はヘンリー・ジェイムズの小説から翻案された。
北の橋

『デュエル』Duelle

脚本:エドゥアルド・デ・グレゴリオ、マリル・パロリーニ 台詞:エドゥアルド・デ・グレゴリオ 撮影:ウィリアム・リュプチャンスキー 製作:ステファン・チャルガジエフ 出演:ジュリエット・ベルト、ビュル・オジェ、ジャン・バビレ 1976年/フランス/カラー/121分
©1976 SUNSHINE / INA. Tous droits réservés.
現代のパリを舞台に、地上での生を受けるため魔法の石をめぐって太陽の女王と月の女王が対決するファンタジー。リヴェットはジェラール・ド・ネルヴァルの小説に着想を得て、ラブストーリー、犯罪劇、西部劇、ミュージカル・コメディといった内容の<火の娘たち>と称した4部作を構想し、本作はその“犯罪劇”にあたる。奇想天外なおとぎ話のような題材を挑戦的なフィルム・ノワールの要素を盛り込んで表現し、超現実的で詩的な美しさを達成した。決闘者の女ふたりに扮するはリヴェット映画の常連ジュリエット・ベルトとビュル・オジェ。
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THEATERS
公開日 地 域 劇場名
北海道
近日公開 札幌市 シアターキノ
東 北
5月31日 仙台市 フォーラム仙台
近日公開 山形市 フォーラム山形
関 東
4月19日 渋谷区 ヒューマントラストシネマ渋谷
近日公開 横浜市 シネマ・ジャック & ベティ
甲信越静
近日公開 松本市 松本CINEMAセレクト
中部・北陸
近日公開 名古屋市 ナゴヤキネマ・ノイ
関 西
4月26日 大阪市 テアトル梅田
4月26日 京都市 アップリンク京都
近日公開 神戸市 cinema KOBE
中国・四国
近日公開 広島市 横川シネマ
九州・沖縄
近日公開 福岡市 KBCシネマ
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